簡単なセッティングだけですぐに使える

 amnimo senseは、オンライン加入のみで、セッティングはユーザー側で行う。サービスに申し込むと、オリジナルのエンドポイントデバイスなどの機材とともにスタートアップガイドが届く。そのガイドの手順に沿って必要な部品(目的に合うセンサーなど)を買いそろえてセッティングすればOKだ。前述したように、プログラミングなどの複雑な作業は一切必要ナシ。不明点があれば、電話やEメールでサポートが受けられる。

「クラウド型のダッシュボードで、、グラフ表示のパターン、それに合わせたデバイスの種類、表示単位などを設定すれば、好みの形でデータを見ることができます」(池上氏)

 最後に、ハードウェアに付いているQRコードをスマートフォンの専用アプリで読むと、自動的にデータ収集が始まり、手元のスマートフォンでデータを受け取れるようになる。デバイスや通信を含めたシステム全体の運用状態やセキュリティーは、アムニモが監視しているから安心だ。

amnimo senseはカンタン接続ですぐに利用開始可能

 このようにamnimo senseなら、システムインテグレーターに依頼したり多くの時間やコストを費やしたりすることなく、あらゆる産業・業種で素早く簡単にIoTを活用できるようになるわけだ。

amnimo senseを活用するためのレシピをHPで公開

 とはいえ、「簡単に安くできることはわかったけど、amnimo senseを自社でどのように活用できるのだろう」と、戸惑う人もいるだろう。そんな人のために、アムニモではホームページでamnimo senseの活用例を公開している。

「目指したのは、料理のレシピです。どんな材料をどれだけ用意したらいいか、どのような手順で調理すればいいかなど、分かりやすく細かい説明があれば誰でも簡単にうまく料理ができますよね。同じように、このデータを取得するIoTシステムをamnimo senseで作るには、どんなセンサーやケーブルなどを買いそろえて、どのような手順で設定すればいいかを事細かに解説しています。いわば、IoT版レシピですね。」(池上氏)

 例えば、レシピの一つに「工場向け部品在庫量見える化レシピ」がある。重量センサーを活用し、部品の残量を把握できるため、適正な在庫が保てる。さらに最適なタイミングで部品発注もできるため、キャッシュフローの改善にもつながる。

 このほか、工場やホテル、飲食店などで活用できるさまざまな「IoT版レシピ」を公開中。順次増やしていく予定で、またこのレシピを設置代行するインテグレーションパートナーも今後検討中だという。

「イメージとしては、DIYで図面を参考にテーブルやイスを作る感じですね。これまで説明してきたように、システムインテグレーターなどに頼ることなく、一般企業が簡単に活用できることを目指して作ったIoTサービスがamnimo senseです。ホームページのレシピをヒントに、自社の生産性向上や業務改善などにどのように活用できるかを検討されてはいかがでしょうか」(池上氏)

 モノのデータは社内や製造現場、製品、顧客などの周りにたくさん存在する。そのデータの価値を見いだし、IoTで活用できれば、生産性向上や業務効率化、新たな価値創出も可能になる。そのチャンスを中堅中小企業にも大きく広げてくれるのがアムニモの「amnimo sense」なのだ。

 アムニモでは現在、amnimo senseを活用して自ら事業を展開するパートナー「Value Added Partners(バリュー・アッデド・パートナー)」を募集中。例えば、ポンプメーカーのイワキとの協業で、産業用ポンプの異常動作を監視するソリューションのサービス化を進めている。今後も協業先を広げ、amnimo senseを活用した事業開発に力を入れていく方針だ。

●問い合わせ先
アムニモ株式会社 
https://amnimo-promo.com/