高額な足場費用の削減と、
元請けに徹した高品質
外装専科は大規模修繕に特化した会社であり、独自の工事技術を持っている。例えば工事現場では足場を組むことが慣習になっているが、同社では組立足場だけでなくロープを使ったブランコ足場やゴンドラ工法をを使い分け、高額な足場費用の削減を実現している。
コスト増になる高額な足場を組むことなく、ブランコ足場やゴンドラ工法で施工を行う
最近は大型マンションに加えて、ホテルなど大規模案件の受注も増えている
塗装においては、例えば通常3回塗りのところを1回塗りで仕上げることのできる「ワンコートシステム」を開発。廊下の内壁や、普段雨の当たらない外壁など、「高品質な塗料を一回塗るだけで新築同様のマンションによみがえる画期的な施工方法」(伊藤会長)だという。また外装専科は、全ての工事を元請けで受注するとともに、元請け→下請け→孫請け→玄孫(やしゃご)請けといった中間利益が多くかかる方法ではなく、同社専属の職人、約150人が直接心のこもった工事を行っている。
また同社では、工事に使用する塗料や防水材など、ほぼ全ての資材を直接購入して工事現場に支給している。これは塗料を薄め過ぎたり、防水剤を薄く塗ったりするという弊害を防止し、高品質で均一な施工を実施するためである。