IoT技術を駆使し
機器の運転を遠隔制御
他に例を見ないハイブリッド空調システムは18年度省エネ大賞(省エネルギーセンター主催)を受賞したが、東京ガスではその特長を最大限生かすため、IoT技術を活用し、空調負荷や外気温度に応じて遠隔で機器を自動制御する独自の「エネシンフォ」というサービスも提供している。「スマートマルチ×エネシンフォ」の組み合わせにより、同容量のEHPと比較して一次エネルギー※消費量は年間で約21%※※、年間運用コストは約34%※※削減することができる。
例えばエアコンがフル稼働する夏季。朝や夜間に電気料金が安くなる料金メニューを利用している場合、その時間帯はEHP主体で運転し、徐々に空調稼働率が高まるにつれてGHPの割合を増やし、電力需要がピークに達する日中はGHP主体で運転してデマンドを抑え、電気料金の基準となる契約電力アップを防ぐ。そうした複雑な最適制御が「エネシンフォ」により自動で実現できるわけだ。
※一次エネルギー……天然ガスや石油などの自然から取れた変更加工しないエネルギーのこと。
都市ガスや電気は二次エネルギーのため、一次エネルギーに換算して比較。
※※21%・34%……数字については右上の試算条件を参照。