転職サイト登録のメリットは「自分の市場価値が分かる」こと
キャリアの棚卸しは定期的に行うべき

 転職活動時にどのような活動をしたかという問いに対しては転職サイトへの登録が57%にのぼった。「転職サイトに登録すると、会社を知り、視野が広がるのがメリット。自分のバリューを確認する手立てとしても手っ取り早いです」

 さらに、「転職活動時に、やっておいて良かったこと」に対して、最も多かった回答は「職務経歴書の作成」、2位が「在職中に転職先を決めたこと」、3位が「スキル・キャリアの棚卸し」となった。

 職務経歴書には、自分がこれまでにやってきたことや強みといったアピールポイントを詳細に記載する。ただし、「転職しようと思い立ったときに慌てて作成しても、いつ何をどうしてきたか、具体的な数字などが思い出せなかったりしますし、そもそも自分の強みって何⁉と悩んでしまう人が多い」(森本氏)

「まだ転職を具体的に考えていなくても、職務経歴書は作成しておいて、定期的に自分のやってきたことを整理して更新するといいでしょう。強みに関しては、自分で分からなければ人に聞くのがオススメです。たとえば、学生時代からの友人に聞いてみる、会社の評価者面談などで上司から言われたことを参考にする、といった手が考えられます」

 今回のアンケート調査により、35歳以上のビジネスパーソンの多くが、転職に関心を持っており、また、企業側も採用に積極的で、大きく門戸を開いていることが明らかになった。

 また、低成長が続く日本経済を背景に、将来に危機感をもち転職を志すケースや、さらなるキャリアアップを求めるケースが多いことも見て取れた。

 世の中の流れとともに変化している転職市場。ビジネスパーソンは年齢問わず、最新の市場傾向を把握して、今後のキャリアを考えていく必要があるだろう。

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