年齢・年収・スキルへの不安は大きい
成功する秘訣は“変化への対応力”

「転職について、自信と不安のどちらが大きいか」という問いでは、75%もの人が「不安」と回答した。その理由としては、「年齢や体力面が不安」「新しい職場の環境や人間関係になじめるか不安」「これまでのスキルが活かせるかどうかが不安」などが挙げられた。一方、自信がある人は「キャリア・スキルの独自性に自信を持っている」といった答えが中心だった。

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 なお、「転職活動時に何を不安に感じたか」という問いでは「年収」という回答が1位になった。次いで「年齢」が2位、「経験・スキル」が3位。

「実際は、不安に思うほど転職して給与が下がるパターンは少なく、前とあまり変わらないケースが多いです。需要の多い職種経験者にいたっては、想定以上に上がる人もいらっしゃいます。年齢の不安については、壁はほとんどなくなっています。転職経験のない方が、先入観で不安に感じているのではないでしょうか」

 自分のそれまで培ってきた経験・スキルが、どれほど評価されるか不安に感じた人も多かった。

「逆に思っていたよりニーズがあった例もあります。私のお客様でも、前職とはかけ離れた業界に飛び込んで成功している方が大勢います」

 ガラリと職業を変えても成功する人の特徴として、森本氏は“変化への対応力に優れていること”を挙げる。

「AIの活用が進み変化する時代の中でも、しなやかに立ち回れる、変化への対応力を身につけている人が、多くの企業の求める人物像ではないでしょうか。例えば、仕事で本業以外に副業を持ってパラレルキャリアを形成していたり、会社と家庭以外にサードプレイスを持っていて、そこで人脈を形成していたり……と、好奇心を持って多くの経験をしている人は、変化への対応に優れています」