“ものづくり”の力と
企画・提案力が強み
森六テクノロジーは、フロントグリルをはじめとする自動車外装部品や、インストルメントパネル、センターコンソールといった内装部品を製造。ホンダ車の内外装部品で高いシェアを占めている。
インストルメントパネル(左)とセンターコンソール(右下)は自動車内装の要。
発注されたとおりにつくるのではなく、時代の変化に合わせて機能やデザインに改良を加えた部品を企画・提案し、製造・供給まで一貫体制で行えるのが強みだ。
たとえば、運転席と助手席の間に設置するセンターコンソールの場合、以前はCDの収納枚数を開発のポイントにしていたが、今では走行中も安定してスマートフォンを置けるスペースの確保やその形状に知恵を絞る。きめ細かな提案で顧客の信頼を獲得し、受注を拡大している。
また、内装部品は性能だけでなく、装飾のデザインも重要だ。スーパーカブへの部品供給以来、60年以上にわたって培ってきた樹脂加工技術とデザイン力で、高級車から軽自動車まで、あらゆる車種に合ったインテリアを提案できるのも森六ならではといえる。
一方、森六ケミカルズも、単に商品を右から左に流すのではなく、提供する化学製品に付加価値を与えるため、“ものづくり”に踏み込んだビジネスを展開。なかでも、食品用、医療用として需要が拡大している機能性フィルムの製造・販売に強みを持っている。
新技術の研究、新商品の企画提案から、部品製造まで手がける。