チャレンジの継続で
売上高2000億円へ
四国化工の新工場は完全クリーンルーム化し、19年11月稼働予定。
米中貿易摩擦は、当面の世界の自動車販売に悪影響を及ぼしそうだが、中長期的に見れば、EVに代表される次世代型モビリティの普及とともに、自動車内外装部品の需要は拡大し続けるはずだ。
ガソリン車よりも馬力が劣るEVを普及させるには、いかに車体を軽くするかが重要なカギを握っている。森六テクノロジーは、変化に対応しながらチャレンジし続けるDNAを受け継ぎ、鉄製の外装やバックドアなどを樹脂製に置き換えて軽量化を図ることや、自動運転化とともに要求される車内居住性の向上に対応した内装部品の開発などで成長を維持していく方針だ。
森六テクノロジーは、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲン向け部品をメキシコ工場で製造している。2020年には、このメキシコ工場を大幅に拡張して増産を開始するなど、ホンダ以外への拡販も強化する。また、森六ケミカルズは、機能性フィルムの品質向上と増産、生産効率アップを目指し、子会社である四国化工の第2工場を19年11月より稼働開始する予定だ。
グループ全体としては、19年度にスタートした中期経営計画「MI400」で、21年度に売上高2000億円以上、営業利益率5%以上、ROE(自己資本利益率)9%以上という数字を発表した。これを目指して、両事業会社の成長戦略を実現していく。
●問い合わせ先
森六ホールディングス株式会社 http://www.moriroku.co.jp/
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