RPA追加、クラウド対応など
国産ERPがさらに進化を遂げる

どの企業でも必要な機能を
オールインワンで提供

 GRANDITは、ユーザー企業系の情報システム会社を中核としたコンソーシアム形式で作り上げた、国産ERPパッケージである。

「実際に海外製ERPの導入で大変な苦労を経験した事業会社系のIT子会社が集まり、最初から日本企業のために最適化されたERP製品を作ろうと、コンソーシアムを結成しました。日本の商習慣や各業界の業務内容に精通した各社の知見を結集して誕生した製品が、GRANDITなのです」(石川氏)

 同社マーケティング室室長の高橋昇氏は、GRANDITの特徴として「オールインワン」「WEB-ERP」「フレキシビリティ」「コンソーシアム」の4点を挙げる。

「GRANDITは過度なカスタマイズによるブラックボックス化を避けるために、どの日本企業でも必要となる基本的な業務機能を標準で装備したオールインワン製品です。その上で外部のさまざまなシステムとの間でデータをやりとりして活用できるよう、システム連携の仕組みを豊富に用意し、セキュリティー確保や内部統制にもしっかりと対応しながら運用できるよう設計しています」(高橋氏)

 WEBブラウザーさえあれば利用できるため、従来のERP製品で運用の大きな負担となっていたクライアントパソコンへのプログラム配布は一切不要だ。

 さまざまな規模の会社で構成される企業グループで、共通のシステムとして柔軟に拡張できるフレキシビリティの高さも魅力だ。大手から中小まで、企業規模に応じて過不足なく使いつつ、共通のシステム基盤の構築によって、グループ経営を効率的かつスピーディーに行える。

 GRANDITコンソーシアムの規模も拡大しており、現在は13社がプライムパートナーとして参画。製品の販売や導入を担うビジネスパートナーなどと合わせて、約60社から成る一大エコシステムを形成している。

「プライムパートナーは大手商社や製造業、情報通信業、社会インフラなど、さまざまな業界の企業グループから参加しており、それぞれの業界に深い知見を持つ強みを生かして、GRANDITの導入をサポートしています」(高橋氏)

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