「ブラーバ」は家族が快適に暮らすためのパートナー
掃除は、家事の中でも、達成感が少なく(やってもすぐに汚れるなど)嫌いな家事に挙げられることが多い。「ルンバ」は人間を掃除という労働から解放したが、「ブラーバ」はその一歩先を行く。水拭きすることで、掃除機をかけるだけでは除去し切れないベタつき汚れを取り除き、歩くたびに舞い上がるほこりも少なくなり、空間の清浄感を保てる。もはや、掃除を自動的に行ってくれる単なる道具ではなく、家族が快適に、余裕を持って暮らすための“パートナー”といってもいいだろう。
「家電の進化を見ていると、一巡りして、江戸時代の道具に似てきたと感じることがあります。江戸時代は循環型(サステナブル)社会で、人と道具が良好な関係にありました。道具とは本来、体の延長にあり、人々はそれを用途に合わせて自在に使いこなしていた。さまざまな機能がありながら複雑な操作を必要とせず、自動で拭き掃除までやってくれる『ブラーバ』は、スマートホームを実現する存在であると同時に、進化したプリミティブ(原始的)な道具といえるかもしれません」(武正教授)
掃除機でスマートホームを実現するアイロボット
現代の三種の神器は、「ビッグデータ」「AI」「IoT」だといわれている。いずれも製品でなく、目に見えないソフトウエアが主役になっている。アイロボット社には、それらのソフトウエア開発を通して、同社製品を近未来のスマートホームのハブにしようという構想もある。
最新の「ルンバ i7+」や「ブラーバ ジェット®m6」は、家じゅうの間取りを記憶して、最適な清掃パターンを選択するナビゲーションテクノロジーを搭載。iRobot® HOMEアプリを使えば、スケジュール設定や清掃モードの設定、清掃する部屋の選択などの操作を、外出先からでも行える。
「ルンバ」で掃除が終了したら、自動で「ブラーバ」が拭き掃除を開始する設定もできる。
状況に応じ、自動でホームベースに戻って充電し、充電後はまた清掃を開始する機能もある。スマートスピーカーと連動して、声だけで操作することも可能だ。
自分自身の生活スタイルに合わせた設定を初めにしておけば、掃除したことすら、気付かない。家に戻ったときには、床拭きが完了、家は清潔で快適に保たれている。人と道具との良好な関係が、新たな時間と価値を生み出してくれるのだ。
現在、日本の住宅では、まさにAIやIoTなどを駆使した電化製品によって、安全・安心で快適な暮らしが送れるスマートホーム化が進んでいる。しかし、セキュリティー、省エネルギー、エアコンや風呂の自動設定など、多様なデバイスによる利便性がどんなに高まったとしても、空間そのものが清潔でなければ、日本人は快適さを感じないだろう。
つまり、自動で掃除をしてくれるロボット掃除機は、日本のスマートホームに欠かせないデバイスではないだろうか。
コラム
「ブラーバ」で、わが家に笑顔が増えた
IT企業に勤務するAtsushi氏は、築25年のリノベーション済み賃貸アパートに、妻と4歳の娘と暮らす。共働きで、週末も家族で出掛けることが多く、家事も分担しているが、料理や洗濯に比べ、床掃除はそこそこ重労働で、時間がかかることに煩わしさを感じていたという。床を水拭きすれば気持ちいいだろうとは思いながら、掃除機をかけるのが精いっぱいだった。
「友人に勧められて『ブラーバ』を使ってみると、仕上がりのスッキリ感に驚きました。床全体がさらさらスベスベになって、予想以上の心地良さでした。キッチンの床にこびりついた水あかや油のベタつきもしっかり落としてくれるので、料理をしていても気持ちいいです」
また、床に座ったり寝転んだり、子どもを安心して床で遊ばせられるようになり、それまで室内でスリッパを履く習慣だったのが、素足で過ごすことが多くなったという。
面倒くさいけれどやらなければならない、というマイナスの気持ちを抱きがちだった掃除から解放された上、念願の水拭き後の快適な空間を満喫できるようになった。時間的な余裕もでき、家族で楽しむ時間も増えた。