建設、製造、IT業界に優秀な人材を派遣して急成長を遂げているのが夢真ホールディングスだ。いずれの派遣先も、構造的な人手不足に悩んでいる業界ばかり。やる気と能力にあふれる20代を中心に、現場が求める人材をより多く派遣することでさらなる成長を目指す。
どんな会社?
90年代に日本で初めて建設技術者を派遣
夢真ホールディングスの前身は、1980年に創業した建築設計事務所。85年には、当時手描きが主であった施工図を人件費の安い海外で作図する事業を開始。
現在、事業の柱の1つとなっている建設技術者派遣サービスは91年にスタートした。
主な派遣職種は、建設現場の安全管理、品質管理、工程管理を行う施工管理技術者と、施工図を作図するCADオペレーターである。
海外での作図も、建設技術者派遣も、日本では初めての取組みであり、建設業界に常に新風を吹き込んできた。
03年に大証ヘラクレス(現・東証JASDAQ)に上場し、11年には、夢テクノロジー(旧・フルキャストテクノロジー)を子会社化して製造業・およびIT業界向けのエンジニア派遣事業を開始。
製造業にはCADオペレーターや製品の品質管理、評価・試験などを行う人材、IT業界にはアプリ開発やサポートデスクの人材などを派遣している。
売上高構成比率は、建設技術者派遣が73%、エンジニア派遣が26%で、この2つが事業の2本柱となっている(18年9月期実績)。
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雇用こそが夢の実現への第一歩
社会人の教育機関であり続ける
夢真ホールディングス 代表取締役社長 佐藤大央(さとう・だいお)
夢真ホールディングスは、「みんなの輝ける雇用の創造」「仕事を通じて夢を真にする喜びを」「社会人の教育機関であり続ける」という3つの経営理念を掲げています。企業の成長は、そこで働く人の成長によって支えられるもの。雇用を通じて、より多くの人に成長のチャンスを提供し、キャリアアップを支援することで夢を実現してもらう。それこそが、わたしたちの目指す経営の基本です。これからも社会人の教育機関として、若い人たちを中心とする社員の成長をサポートしながら、お客さまの人材ニーズにお応えします。それによって得た利益は、株主さまをはじめとするステークホルダーの皆さまにしっかり還元していきたいと思っています。