ライバルを圧倒する高収益で増配を継続
タイヤ、車検強化で成長路線をひた走る

競合が手離した
シェアを握って成長へ

　今後も手ごろな候補地や居抜き物件を取得し、積極的に新規出店を繰り広げていくのが同社の基本戦略だ。中長期的には年20～30店の出店を目指している。

　新車が売れなくなり、純正カー用品の装備が充実するなどの逆風が吹く一方、乗用車の使用年数は長期化し、保有台数は減少していない。そのため、タイヤなどの消耗品や車検・メンテナンスサービスの需要はむしろ拡大するはずだ。

　また近年、ガソリンスタンドの無人化や、経営者の高齢化などによる個人経営のタイヤショップや自動車整備工場の減少など、競合する業態が減少しつつある。

　たとえカー用品市場が縮小しても、競合が手離したシェアを握ることで着実に成長できると同社は考えている。新規事業などで無理に急成長を目指すのではなく、タイヤ販売、車検・メンテナンスサービスを軸に本業を強化し、多店舗化を推し進めながら、地道に成長を遂げていく方針だ。

　新規出店やブランド力強化のための宣伝広告には積極的に投資するが、一方で株主還元に力を入れ、今後も増配を続ける予定である。

i n f o r m a t i o n
株主優待として買物割引券と商品引換券を提供

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　イエローハットは、100株以上を保有する株主に、保有株数に応じて全国の「イエローハット」「2りんかん」「バイク館SOX」の各店舗および「イエローハット車検センター」で利用できる買物割引券（300円割引券）を提供している。1回の買上金額1000円（税込み）ごとに1枚使用できる。また、19年9月から株主優待の一部を拡充。9月末と3月末時点で100株以上を保有している株主は、フロントウインドの汚れ落としに使う「油膜取りウォッシャー液 2.5L」の商品引換券がもらえる。全国の「イエローハット」店舗で引換え可能だ。