全社横断的な組織運営で
一つ高い視点から戦略立案
新たに発足したマトリックス型組織では、課題も見えてきている。
まず、全社横断的といってもリソースは限られているため選択と集中が必要だ。そのため、重点技術の洗い出しや重点領域の絞り込みは徹底的に行った。また、部分最適ではなく全体最適を目指すため必然的に目標は高くなる。それ故にすぐ結果が出るものではない。しかし、高い目標を達成するため、足りないリソースはM&Aや外部人材の活用で強化し着実な実行に結びつける。
一方で、個別事業より一つ高い視点からの戦略立案や、情報の共有・整理が進んでおり、従来とは違う成果が出始めている。
同社は2019~21年の中計において3カ年で売上高3兆4000億円を目標に掲げており、前中計の3カ年から1.4倍に伸ばす計画だ。
カスタマーエクスペリエンスの最大化を追求した各事業部の戦略、全社横断的組織による顧客視点でのソリューション提案、さらに新技術を追求する研究開発の強化。昭和電工は、これらのエンジンをうまく機能させることで、持続的成長とコングロマリットプレミアムの実現に向け、着実に動きだしている。
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昭和電工株式会社 https://www.sdk.co.jp/
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