既設テナントビルの「ZEB」化で
快適性と省エネを同時に実現

 蕪竹社長は「ZEBのメリットは、快適性と省エネを同時に実現できる点だと思います。これまでは、省エネというと“我慢しながら実現するもの”というイメージでしたが、ZEBの導入によって、省エネなのにとても快適な室内環境を提供できています。光熱費も前年同時期に比べて約50%削減でき、入居者さまに喜んでいただけるビルになりました。工事のクレームも一切なく、導入後の保守対応にも満足しています」と語る。もともと宝輪は運送業を営む企業として環境意識は高かったが、BEMSによる省エネの見える化で、「津営業所」では社員の環境への意識がさらに高まり、生産性も向上したという。

 14年に閣議決定されたエネルギー基本計画では、「20年までに新築公共建築物などで、30年までに新築建築物の平均でZEBを実現することを目指す」という目標が定められている。三菱電機では今後拡大する需要を見据え、蓄積されたノウハウを生かして、ZEBのさらなる普及に貢献していく考えだ。

既設テナントビルでZEB Readyを実現した「HOWAビル津中央」

既設テナントビルの「ZEB」化で快適性と省エネを同時に実現(1)「HOWAビル津中央」は、生命保険会社や法律事務所などが入るテナントビル
(2)日々のエネルギー使用状況をグラフで見える化し、ビル入口に掲示。環境に配慮したビルであることが認知される
(3)BELS(ベルス)(環境省エネルギー性能表示)で最高ランクを取得 (出典:住宅性能評価・表示協会)
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●問い合わせ先
三菱電機株式会社 www.MitsubishiElectric.co.jp/zeb/contact
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