スマートタウンの
全国展開をスタート
木場 今年4月には宮城県の仙台市郊外で、日本初のスマートタウンのまちびらきを行われました。こちらはどのようなまちなのですか?
阿部 「スマートコモンシティ明石台」は、震災後に開発された宮城県内最大級の大型住宅団地になります。団地内には「グリーンファースト ハイブリッド」街区があり、まち全体で1年間に発電する電気量は、消費量を大幅に上回って、近隣世帯への電力供給が可能になります。いわば“まち全体が発電所”になるのです。私もまちびらきに出席しましたが、緑豊かな郊外にあって街区の景観もよく、歩いていても実に気持ちが良い。ここではエネルギーの自立に加えて、コミュニティの育成もテーマにして取り組んでいます。
木場 初の面的な取り組みともいえますね。ぜひ拝見してみたいものです。
阿部 その後も、茨城県や千葉県、神奈川県や福岡県など全国各地にスマートタウンを展開しています。スマートタウンを各地に展開することは、日本のエネルギー問題の解決策となるばかりではありません。新しいビジネスの創出や、環境技術での国際競争力にもつながると考えています。
木場 その通りですね。これからも先進的な取り組みで、私たちの住まい方への提案もぜひ、お願いしたいと思います。積水ハウスの今後の展開に期待しています。
対談が行われた「観環居」の縁側にて。最先端技術を取り入れつつ、自然との共生も見事に施されている
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