ケネディクスと野村総合研究所の合弁会社であるビットリアルティでは、従来はプロの機関投資家にしか投資できなかった非上場の不動産投資ファンドへの投資機会を個人投資家にも提供するサービスを開始。円建ての商品でインカムリターンを得られる数少ない選択肢の一つとして、注目を集めている。
個人が不動産投資をしようとした場合、実物不動産投資、いわゆる大家になるか、J-REIT(上場不動産投資信託)への投資という選択肢がある。
ビットリアルティ
菊嶋勇晴 代表取締役社長
菊嶋勇晴 代表取締役社長
前者の場合には、多額の資金と、運営や管理についてのスキルと手間が必要だ。
J-REITは少額から始められるが、東京証券取引所に上場しているため、株式市場の影響を受けて価格変動が大きくなる傾向がある。
「当社では、個人投資家の方々に、多額の資金を必要とせず、株式市場の影響が少ない、実物不動産投資とJ-REITのいいとこ取りをしたサービスを提供したいと考えました」とビットリアルティの菊嶋勇晴代表取締役社長は語る。
これまで、機関投資家など一部のプロを対象としていた私募ファンドへの投資機会を、インターネット経由で個人投資家に提供する「不動産投資型クラウドファンディング」というサービスである。