高加入度のゆがみを軽減 より快適な見え心地に
三つ目は「高加入度でもゆがみが極めて少ないレンズ」であること。
1枚のレンズで遠くから近くまで見ることができる累進レンズは老眼対策には欠かせないが、欠点もある。老眼が進んで加入度(遠くを見るときの度数と近くを見るときの度数の差)が高くなるほど、構造上ゆがみが大きくなってしまうのだ。
しかし、ロハス100は、独自のレンズ設計によってゆがみを減らし、一般的な遠近両用レンズと比べて視界も広く、より快適な見え心地になっている。
「加入度は0.25刻みで0.75~3.5まで用意していますが、ロハス7とロハス100を掛け比べてみると、加入度2.5あたりからロハス100の方が明らかに性能が高いことが分かります。逆に1.5くらいではそこまで差が出ない。ですから、加入度の低い40歳代はロハス7または10を、加入度が進む55歳くらいからはロハス100をお薦めしています」(ニコン・エシロール マーケティング部の笠原大佑ゼネラルマネージャー)
「老眼対策レンズなんてまだ早い」と思うかもしれないが、40代になるとほとんどの人が老眼になっている。老眼の度数は確実に進んでいくため、それに合わせて高加入度のレンズに替えていくのが理想だという。
テストレンズで見え方を確認できる
須藤晋一郎副ゼネラルマネージャー
四つ目は「テストレンズによる見え心地の体験・確認」だ。 ニコン・エシロールのアンテナショップであるニコンメガネでは、老眼対策レンズを作るためにおよそ1時間をかけるという。まず、ヒアリングによって一人一人の要望を把握する。何を見たいのか、何に困っているのかによって度数の調整が変わってくるからだ。
「ただよく見えるだけでなく、自然で違和感の少ない快適な見え心地が眼鏡では重要です。お客さまが選んだレンズタイプと一人一人の最適な度数を組み合わせたトライアルレンズで見え心地を確認してもらいます。このとき、ロハスなら他のレンズタイプも試すことができます。比べてみると、自分に合った見え心地が判断しやすくなります」(ニコン・エシロールマーケティング部 須藤晋一郎副ゼネラルマネージャー)
実際に全ての販売店ではないが、店内には実生活で使うことを想定し、パソコンをはじめ、薬の瓶や裁縫セット、飛行機のチケット、レシート、時刻表、ドライバーとねじなどが用意されている。テストレンズでこれらを見たり試したりすることで、見え心地をしっかりと確認できるわけだ。
目とレンズの位置に合わせてレンズを設計
そして五つ目は「オーダーメードのレンズ設計」だ。
「眼鏡レンズは『目の角膜から12ミリ先、傾きは5度』といったようによく見える基準値が決まっていて、この位置に合わせるとレンズ本来の性能が発揮されます。ですから、目に対してレンズを正しい位置に置くフィッティングが非常に重要なのです。しかし、顔やフレームの形は人それぞれ異なるため、理想的な位置にレンズが来るとは限りません。そこでロハス100では、最後に目とレンズの空間的位置関係を正確に測り、それに合わせてオーダーメードでレンズを設計しています」(加藤本部長)
つまり、一人一人の顔やフレームの形に合わせてレンズを製造するため、確実に本来の性能が発揮されるというわけだ。
ロハスシリーズでは、紫外線で色の濃さが変わる調光レンズ「トランジションズ」もアイケアオプションとして人気だという。「およそ10人に1人という高い確率で利用されています。まぶしさや紫外線だけでなく、ブルーライトカット効果もあります。店内でデモ体験ができるので、ぜひお試しください」(笠原ゼネラルマネージャー)