マネジャーの弱点は次の3つ。

1、全社の方針を担当者まで展開できていないこと。
2、業務上の異常(不具合)の処理を自らしていないこと。
3、部下の育成を計画的に推進していないこと。

 多くのマネジャーはこのことができていない。会社の方針を担当者一人ひとりにまで浸透させなければならないのに、自分のところで展開を止めてしまっている。だから部下は目的・目標を知らされないまま仕事をしている。異常処理は真っ先にマネジャーが行うべきだが、実際は担当者任せになっている。そして部下の実務の訓練はほとんど行われていない。「部下を育成したら自分の首が危ない」と本気で思っているマネジャーも多いのではないか。

 プレイングマネジャーは、担当者時代からやってきたルーチン業務を引き続きやりながら、マネジメント業務もやろうとしているのだから大変だ。マネジャーがルーチン業務を抱え込んでいるために、マネジメント業務が不全になってしまっているのが、多くの企業の現状だ。

  ルーチン業務を特定の人が抱え込んでしまうと、「人に業務がつく」状態になってしまう。「この仕事はあの人にしかわからない」と言われるような業務ばかりを抱えているマネジャーは、昇進も覚束ない。本来なら、部下にどんどん仕事を任せるのがマネジャーなのだから。

 マネジャーがマネジメント業務に専念するためには、彼らを支援するための手法・ツールが欠かせない。それが、HIT法だ。

HIT法講座参加者の声

 以下は先日開催したHIT法1日体験コースの参加者から寄せられた感想だ。

「業務の把握からプロセス改善への流れをイメージできました。これだけでも十分自分のためになります」(建設)

「業務標準化による改善と内部統制の推進をしようと考えており、大変参考になりました」(製造)

「中小企業の業務改善のお手伝いをしていますが、このツールを紹介することができたらと思いました」(コンサルティング)