多角化とアライアンスで
マーケットを拡大

盛岡市駅前の緑化計画(木伏緑地)では、同社の砂を使用して育てた芝生を提供した新しいビジネスモデルを生んだ

 事業の多角化は、砂に関連した他分野にも及ぶ。2年前から、良質な砂が必要な寒冷地用の芝生栽培にもチャレンジしており、今夏にオープンした盛岡市駅前緑化計画(木伏(きっぷ)緑地)に栽培した芝生を提供した。官民連携で行われるコミュニティーパーク事業は、全国規模で広がっており、砂と芝生をセットで提供するスキームは需要増が見込まれている。

 さまざまに拡大する砂のマーケットを見据え、今、原田社長は決意を新たにしている。

「創業から18年がたち、会社は第2フェーズにあると考えています。震災復興の現場で実績を上げたことで信頼を得て、取引先もゼネコンや官公庁などに拡大。他業種とのアライアンスも積極的に推進しており、将来的には砂の輸出入も視野に入れています。砂は決して目立つものではありませんが、社会インフラには不可欠な材料。顧客視点に立った高品質の砂作りを通して、より良い社会を創っていきたいと考えています」

(左)青森県六ヶ所村にある採砂場は、
東京ドーム5個分の面積があり、800万立方メートルという
膨大な埋蔵量を誇る
(右)六ヶ所村の海岸沿いにもプラントがある。
採砂、加工・精製から保管、物流、特殊加工まで
一気通貫の体制を構築しているのが強み

 

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株式会社ルナサンド
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