害虫の生態をよく知れば
無駄な駆除は必要なくなる

 「私たちが言う共存・共生とは、言葉を換えれば"すみ分ける"ということです。トコジラミをよく観察して生態を詳しく知れば、その被害を最小限に抑えることができます。害虫駆除は、薬による駆除という方法だけでなく、テクノロジーを駆使したり、建築物や街のデザインを工夫することで、その侵入を防げる可能性があります。8thCALは、そうした未知のアプローチを模索していきたいのです」(岡部社長)

 たかが昆虫と侮ってはいけない。名も知れない小さな昆虫でもそれが絶滅すると、時計の歯車が欠けるように、全ての生態系が影響をこうむる危険性がある。

 「昆虫の役割や存在意義が広く知られるためにも、8thCALのような企業活動は非常に有効だと思います」と歓迎する丸山准教授。新しい未来の創造は、こんな小さな世界から始まっている。

生き物との共存・共生で環境を創る 未来を創る8thCALは2019年10月に米国で開催された「ペストワールド2019」に出展。同社のトコジラミモニタリングトラップなどの商品は、害虫駆除のスペシャリストが集まる展示会でも注目を集めた
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8thCAL株式会社
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