求める人財は“体・徳・知
を兼ね備えた人間
同社はプロを育てる研修に力を入れている。入社から5年目まで、定期的に同期の社員を集めて研修を行い、社会人基礎力を身に付ける。新入社員1人に対して1人、同じ職場の先輩社員を“メンター”として配置し、親身に相談できる制度も設けている。
研修のテーマは「フォロワー」「ロジカルシンキング」「ファイナンス」「戦略・マーケティング」など多彩だ
大陽日酸
人事部人財開発課
東 智靖 課長
人事部人財開発課
東 智靖 課長
同社人事部人財開発課の東智靖課長は、「当社が求める人財は、“体・徳・知”を兼ね備えた人間です。健康で前向きな姿勢を意味する“体”、顧客からの信頼や誠実さを意味する“徳”、好奇心や向上心を表す“知”。企業文化としては、同期入社同士の絆が強いことが挙げられます。全国に散らばる同期が研修で顔を合わせ、刺激を与え合いながら情報交換をする。そのせいか、離職率が低いのも特徴です」と、支え合う関係性の良さを語る。
最近はグローバル化への対応にも注力し、2007年から英語での講義やプレゼンがある“グローバル研修”を開始、世界的な視野を持って活躍できる母集団を広げている。16年からは「海外トレーニー研修」がスタート、これは若手〜中堅層の選抜社員を対象に約1年間、海外現地法人で行う本格的なOJTである。海外駐在員は約60人だが、出張ベースで海外へ出る社員も多い。海外売上高比率の向上を目指す同社では、語学力と“活躍する舞台は世界”というマインドを持つ人財の育成が急務となっているのだ。
大陽日酸
人事部人財開発課
近藤和希氏 (キャリアコンサルタント)
人事部人財開発課
近藤和希氏 (キャリアコンサルタント)
同課の近藤和希氏は、「当社は多彩な産業に顧客基盤を持ち、ガスのプロフェッショナルとして幅広いニーズに対応しながら、社会インフラを支えています。“進取”と“共創”が当社の行動の指針。社会貢献から日本のものづくりまで、幅広く活躍できる現場が待っています」と同社で働く魅力を訴える。
同社の採用担当のメンバー。「体・徳・知」の資質を持ち、メンタルを含めて壮健である人材を求めている