働き方改革の一環として生産性向上が求められる中、印刷時間の短縮や業務効率化、コスト削減などに効果を上げているのが、理想科学工業の「ORPHIS GD(オルフィス ジーディー)」。高速のプリントスピードをはじめ、後処理までの全自動化、経済的なプリントコストなどを実現した高速オフィスインクジェットプリンターだ。その効果のほどを3社の導入事例から検証してみよう。

「世界に類がないものを創る」を開発ポリシーとして理想科学工業が世に送り出したオルフィスGD。高速印刷のみならずオプションを追加することで小冊子の作成やくるみ製本、封入・封かんなどもできるのが特長「世界に類がないものを創る」を開発ポリシーとして理想科学工業が世に送り出したオルフィスGD。高速印刷のみならずオプションを追加することで小冊子の作成やくるみ製本、封入・封かんなどもできるのが特長

 3社はそれぞれ次のような課題を抱えていた。

「翌朝までに必要な納品伝票をプリントするため、4人が3時間残業している。この状態を改善し、勤務時間内に作業を終えられるようにしたい。残業時間の削減が求められる働き方改革への対応にも迫られている」(物流業・A社)

「営業店のスタッフがDMのチラシ折りと封入・封かん作業に追われ、肝心の営業活動がおろそかに。この手間をなくし、スタッフの営業効率とモチベーションをアップさせたい」(自動車販売業・B社)

「会議の資料作成だけでも毎月1万枚以上を印刷している。重くのしかかってくる割高なカラーチラシの印刷コストはもちろん、丁合やステープル止めなどの手作業にかかる人件費なども削減できないだろうか」(C組合)

<物流業・A社のケース>
高速プリントで作業時間が大幅に短縮、残業もなくなる

 通販フルフィルメントサービスなどを手掛けるA社は、5秒に1件のペースで出荷できる最新の物流自動化設備を備えている。しかし、肝心の「紙に印刷された納品伝票」がなければ稼働させることはできない。その納品伝票を印刷していたプリンターの速度が遅いことが大きな問題となっていた。翌日の朝から出荷作業を始めるためには、前日のうちに翌日分の納品伝票をプリントしておく必要があるのだが、そのプリント作業が4人で3時間くらい残業しなければ終わらない状態だったのだ。

 そこで同社では、高速プリンター「オルフィスGD」を導入することにした。オルフィスGDは最高160枚/分(A4カラー片面 ※1)、両面プリントでも80枚/分(同 ※1)という高速印刷が可能。片面・両面共に短時間で大量に印刷できるため、作業時間の大幅な短縮が期待できるというのが選んだ理由だ。

※1 オルフィスGD9630/GD9631の場合。A4普通紙横送り、標準設定連続プリント、GDフェイスダウン排紙トレイ使用時。

 例えば、A4カラー片面1000枚のプリント時間で比較すると、一般的な事務用カラープリンター(40枚/分)が約25分かかるのに対し、オルフィスGDは約6分15秒と、およそ4分の1の時間で印刷できる。

 実際、導入後は翌日分の納品伝票を前日の勤務時間内にプリントできるようになり、残業の必要がなくなった。さらに、出荷作業が前倒しできるようになって業務フローが劇的に改善したという。

 この他、印字位置のズレによるプリントのやり直しがなくなったことも、導入メリットに挙げている。以前のレーザープリンターは、プリントすると熱で紙が反るため、印字位置がズレてやり直さなければならないことがたびたびあり、スタッフの負担になっていた。

 なぜオルフィスGDは印字位置のズレが生じないのか? それは精密な用紙搬送機構により、印刷ズレの少ない高速プリントを実現しているからだ。