オープンでフラットな職場環境

グループ全体の巨大化とトレードオフになりがちなのが、動きの鈍さだ。だが大塚氏は「組織が大きくなっても、俊敏に最適なフォーメーションを組んで、提案やサポートをしていくことを心がけています」と語る。
それを可能にしているのが、デル テクノロジーズの「変革を創り出していく」企業文化だ。新しいものを取り入れ変化を受け入れる風潮は、社員にも当てはまり、さまざまなバックグラウンドを持つ社員がお互いにリスペクトし、高め合う環境がある。それはオープン&フラットな企業風土にも裏打ちされている。たとえば四半期に一度、数千名の社員を集めたミーティングで戦略や進捗の情報共有を行う。これはワールドワイドでも同様で、海外とのコミュニケーションもダイレクトに行われるため、意思決定も非常に速いのだ。
最後に人員の増強にあたって大塚氏が考える人材をうかがうと「新しいことにチャレンジしてみたい、好奇心旺盛な人は大歓迎です。学べる環境もあり、自身のスキルやキャリアアップにもつながります。テクノロジーの会社ではありますが、ビジネス・インサイトも重要です。ビジネスとITのスキルを磨き、価値を提供していくアプローチをとっています」。
第4次産業革命に突入しようという現在、このアプローチを通じて顧客と共にデジタル変革を提案・創出という貴重な体験ができるのが同社の魅力と言えるだろう。