世界中で誘致競争が激化するMICEを東京に誘致するためのツールとして、東京都 ・ 東京観光財団は「ユニークベニュー」の活用推進に力を入れている。世界の経営トップの関心が高い東京で、「伝統と革新が融合した都市」を特別に体感できる場=「ユニークベニュー」に注目が集まる。
2019年10月に行われた帝釈天題経寺と柴又帝釈天門前参道商店街のショーケースイベントでは、途中振り出した雨にもかかわらず、多くの人が商店街での食べ歩きを楽しんでいた
拡大画像表示
拡大画像表示
今、世界中の都市が、MICEの誘致にしのぎを削っている。MICEとは、企業の会議(Meeting)や報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際会議(Convention)、展示会・イベントなどの催し(Exhibition/Event)の総称だ。MICE開催には、会議場やホテル、ホールなどの集積だけでなく、その都市にどのような観光資源があるかも重要なポイントになる。
東京都 産業労働局 観光部
山﨑貴晃企画調整担当課長
山﨑貴晃企画調整担当課長
そこで東京都・東京観光財団では、普段は見学や参拝で訪れる美術館や庭園、神社仏閣などを貸し切り、MICEのような特別なイベントに利用する「ユニークベニュー」活用を推進している。MICEの参加者に、東京という都市を感動的で印象深いものとして記憶してもらうことが狙いだ。
東京都産業労働局観光部の山﨑貴晃課長は、「東京のユニークベニューの魅力を世界に伝えることで、MICE誘致における海外都市との熾烈な競争を優位に進めたい」と語る。