地球環境に優しい
節水装置を開発

水を通じて環境問題への取り組みを強化独自開発の節水装置で高いコスト削減効果を実現全国各地のイベントにも積極的に出展している。写真は1月にさいたまスーパーアリーナで行われた「春季フードコンベンション2020」(日本アクセス主催)における出展の様子

 こうした水ビジネスで成長してきた同社は、次のステップとして「コスト削減」と「環境(水)問題」の両面からの提案型営業を目指す。

「水問題はSDGs(持続可能な開発目標)の目標6(安全な水とトイレを世界中に)にも取り上げられているように、世界共通の課題です。当社は創業以来、節水に取り組んできましたが、環境問題をより重視し、地球環境の改善につながるような事業の強化や社会貢献活動に取り組んでいきたいと考えています」(日中ゼネラルマネージャー)

 その一つが今開発中の節水装置「節水+ウルトラファインバブル」(今春発売予定)。ウルトラファインバブルとは直径0.001ミリメートル未満の微細な気泡のことで、通常の水より高い洗浄力があることが実証されている。

「洗剤が少なくて済むほか、シンクや排水溝などの汚れも付きにくい。節水効果もあって地球環境に優しい製品です」(日中ゼネラルマネージャー)

 立命館大学食マネジメント学部との産学連携で取り組む予定の「ウォーターマネジメントシステム」(仮称)では、飲食店の水道量データ分析とナッジ理論(小さなきっかけを与えて行動変革を促す)に基づく厨房スタッフの行動分析から節水方法を研究中だ。大手飲食チェーンの協力を得て一部店舗の水道メーターの上にOCR(光学式文字読み取り装置)を置き、1時間ごとにデータを収集している。