通販ビジネスモデルへの転換で
成長が加速

 だが発売当初、商品の売り上げは伸びなかった。店頭販売では成分の価値がうまく顧客に伝わらなかったからだ。その難局を打破したのが通販ビジネスモデルへの転換だった。2001年、基礎研究所から発展的に「健康科学研究所」が設立されたのを機に、通販型の健康食品事業へと大きくかじを切った。このOne to Oneのダイレクトビジネスマーケティングモデルの構築で、成長が加速したのだ。

 通販型事業へと転換したメリットは、顧客一人一人の悩みや要望を聞くことができることにある。ときには、開発者も予想していなかった声も報告され、それを商品開発に反映すべく、健康科学研究所ではかんかんがくがくの議論を戦わせながら、顧客の期待を超える価値の創造を追求している。

研究、商品開発、品質、生産の各部門が一体となってウエルネスライフの実現を目指している
研究、商品開発、品質、生産の各部門が一体となってウエルネスライフの実現を目指している

 設立以来、健康科学研究所では“食と生活を通じて健康と美を支える”というビジョンを掲げ、健康長寿の実現をめざして“老化を、科学する(Science of Aging)”ことにフォーカスした研究開発に取り組んでいます。老化の原因を突き止めることができれば、老化のスピードを抑えることができる。そのため、ヒトの体を細胞レベルで理解し、老化制御の仕組みと食品成分の機能との関係を解明すべく、日々努力を重ねています」(柴田所長)

“老化を、科学する”から
開発された健康食品や化粧品

 老化を科学する研究から、多くの健康食品が生まれている。

 また10年には、酵母の研究から生まれた、シニア女性向けスキンケア商品「を発売し、化粧品という新たな事業カテゴリーにも進出した。

 まさに、サントリーウイスキーの原点である山崎の地で始まった酵母研究の長い歴史の中から生まれた、スキンケア商品である。