新入社員をはじめ中堅以上の
社員も「e講義動画」を活用
ナレッジプラットフォーム
サービス事業本部
上川俊一本部長・執行役員
同社のeラーニングの中で、今注目を集めているのが「e講義動画」である。これは同社で年間6700回以上開催されている、定評のある講習会の講義部分を動画コンテンツ化したもの。ICTの原理原則から最新トレンドまで、120コースを超える豊富なラインアップを取りそろえている。
「1コースの講義時間は約3時間と比較的長いのですが、実績のある人気講師たちが、教育効果を上げるためこの動画専用にコンテンツをデザインしており、中身は大変分かりやすくなっています。1本3~4分という細切れの動画に比べて、文脈から切り離された知識ではなく、体系的に組み立てられているので、プロフェッショナルを養成するには最適です。新入社員はもちろん、中堅社員の方々からも『これまで部分的・局所的に学んできて、モザイク状になっていた知識が、この講座を見て初めて全部がつながり理解が深まった』という評価を頂いています」
そう説明するのは、同社のeラーニング運営サービス部の橋本賢一部長だ。
実際の画面では、学びを促進する工夫が随所に施されている。例えば、動画の横に講師の語りのテキストを表示、キーワード検索もあって、必要な箇所をピンポイントで視聴することができる。また再生スピードも0.8~2倍速変更ができ、知っていることは飛ばして、分からないことは徹底的に繰り返し学ぶなど、効率的な学びが可能だ。
モバイルデバイスに対応しているので、オフィスや自宅、移動中など、時間や場所を選ばずに、幅広い講義リソースから学べる。さらに受講者管理機能があるので、管理者は誰がどの動画を利用しているのかなど、受講状況も簡単に把握できる。
ナレッジプラットフォームサービス事業本部
eラーニング運営サービス部
橋本賢一部長
「e講義動画」はコースごとに個別の購入もできるが、「e講義動画ライブラリ」というパックならば、1年間、50人(50ID)に120コース超の動画を72万円(税別)で提供。圧倒的なコストパフォーマンスを実現している。
では企業では、実際にこの「e講義動画」をどのように利用しているのだろうか。「KnowledgeC@fe」は1500以上の多彩なコンテンツを用意しているが、新入社員向けのeラーニングとして、また最近では、内定者向けのコースにも組み込まれ、好評を博しているという。
「IT企業は文系出身者の採用も多いため、例えば“Java プログラマー早期育成シリーズ”などを、内定段階や新入社員教育の研修の一部としてあらかじめ学んでおくと、業務にスムーズに入っていけます。デジタルネイティブの現代の若者たちにとって、eラーニングでの学びは全く抵抗感がなく、むしろ理解度も高い。ICTの基礎知識を『e講義動画』を含んだeラーニングで学習し、上位スキルは集合研修で実践的に学ぶ反転学習を行えば、より効果的な学習が実現します」と橋本部長は指摘する。
もちろんマネジャーやプロジェクトリーダーなどの社員にも役に立つ。専門分野の知識を深めたり、専門外の技術を学びたいときに利用できる。増え続ける新しい技術について全てを把握するのは時間的に難しいが、気になるキーワードを含んだコンテンツをチェックして勘所を押さえておけば、部下への適切なアドバイスも可能になる。