今年3月から始まる5Gの通信サービスは、社会やビジネスに大きなインパクトを与えるものとなりそうだ。特に期待が大きいのがビジネス領域。5Gを活用して、建設機械の遠隔操作やトラックの隊列走行の実現に向けて準備を進めている企業もある。ソフトバンクは顧客の現場により近づき、ビジネス課題解決のパートナーへと変貌しようとしている。
藤長国浩
ソフトバンク 常務執行役員
法人プロダクト&事業戦略本部 本部長
ソフトバンク 常務執行役員
法人プロダクト&事業戦略本部 本部長
いよいよ始まる5Gの通信サービスによって、社会やビジネスは大きく変わることが予想される。そのインパクトについて、3月に商用サービスを開始するソフトバンクの藤長国浩氏はこう説明する。
「4Gまではどちらかというと生活者向けのサービスが主体でしたが、5Gは特に企業や産業向けの分野で大きな影響があります。例えば、工場などのさまざまな設備をネットワーク接続する際、4Gでは限界がありました。多数の設備がつながると、どうしても遅延が発生するからです。5Gなら、こうした課題の解消をはじめ、幅広い用途が考えられます」