日々使用する2000以上のツールと連携可能

 では、一般的な“チャットツール”と、Slackは何が違うのか?

 もちろん、他のツールと同じようにパソコンやスマートフォンを使って会話(チャット)ができることは言うまでもない。佐々木代表は、「非常に高度なセキュリティー環境の下、社内外のあらゆる人と重要なデータを自由にやりとりできること。さらに業務遂行に欠かせない社内のあらゆるアプリケーションとSlack上で連携し利用できることが大きな違いです」と説明する。

Slackでは2000以上のアプリ・ツールと簡単に連携が可能。Google Driveのデータのやり取りやZoomのセットもすべてSlack上で完結できるSlackでは2000以上のアプリ・ツールと簡単に連携が可能。Google DriveのデータのやりとりやZoomのセットも全てSlack上で完結できる
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 どんなにコミュニケーションが自由に取れても、外部には絶対に漏らしてはいけない顧客情報や受注情報などをチャットでやりとりするには危険が伴う。そのため、会話や指示はチャット上で行っても、データのやりとりは別のシステムを経由しているという企業も多いのではないだろうか。

 しかし、高度なセキュリティーが保たれているSlackなら、同じ画面上で会話とデータのやりとりが同時にできる。結果的に手間が減るだけでなく、オフィスで直接やりとりするように、スムーズに業務が進むのである。

「重要なデータを安全な環境でやりとりできるので、社内だけでなく、パートナーやお客さまとのコミュニケーションもできます。Slackを通じて、社外とのコラボレーションや営業活動なども可能となるわけです」(佐々木代表)

 その上、SlackはCRM(顧客管理)システムをはじめとする営業ツールやマーケティングツール、人事・経理などの管理ツール、生産性向上やコミュニケーションのためのツールなど、社内で日々使用する2000以上のツールと連携可能だ。あらゆる部門やプロジェクトの業務が、Slack上で全て処理できるようになる。

 連携可能なアプリケーションがこれほど充実している“会話ツール”は存在しない。まさに、単なる“会話ツール”の枠を超えたメッセージプラットフォームだ。

チームが同じ目的で動けてナレッジも蓄積できる

「Slackでは、部門ごと、プロジェクトごとにチャンネルと呼ばれるバーチャルの会議室を立ち上げ、それぞれのチームメンバーが同じ情報を共有しながら仕事を進めます。メールのように1対1の閉ざされた中でのやりとりではないので、大事な情報を見逃すことなく、プロジェクトの全体像を見渡しながら、同じ目的に向かって効率的に動けるようになります。その結果、チーム全体としての生産性が上がり、組織の透明性と連携(アラインメント)も高まるのです」(佐々木代表)

 チームがどのように業務を進め、成功や失敗に至ったのかということも全てSlack上にナレッジとして蓄積され、簡単に検索できる。次の成功を導く独自の重要な知識や経験の資産が形成されていくわけだ。

Slackではコメントがナレッジとして蓄積されていく(PC画面参照)。また、議論内容がチャンネルとしてグループ分けされるため、モバイル端末でも非常に使いやすい(スマホ画面参照)Slackではコメントがナレッジとして蓄積されていく(PC画面参照)。また、議論内容がチャンネルとしてグループ分けされるため、モバイル端末でも非常に使いやすい(スマホ画面参照)
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 また、Slackのチャンネルには、内容を社内全体に公開するパブリックチャンネルと、限られたメンバーを対象にしたプライベートチャンネルの他、異なる企業同士が連携できる共有チャンネルもある。共有チャンネルを使えば、企業の壁を越えて行う共同作業が社内チームと同じようなスムーズさで進めることが可能となる。

 この他、佐々木代表はSlackの特徴として、拡張性の高さと使いやすさを挙げる。

「海外では社員数十万人の企業が全社員で活用している例もあり、事業規模に応じて数人から数十万人まで対応可能です。また、コミュニケーションを活性化するために絵文字などの遊び心を随所に盛り込んだり、プログラミングの経験がなくても簡単に各種フォームの作成が可能なワークフロービルダー機能を備え(有償版のみ)、必要な情報が整理しやすいツールバーなど操作性の良さにもこだわっています。毎日使ってもらえるツールを目指しているからです」(佐々木代表)

 実際、Slackのユーザーは平均で1日9時間ログインし、Slack上での作業時間は1日90分になるため、チームのエンゲージメント率向上に大きな役割を果たしている。業務の全てがSlack上で完結できると言っても過言ではなさそうだ。