口内の健康と体の健康が密接に関連していることへの認識が深まるにつれて、歯磨き粉選びにこだわる人が増えている。スモカ歯磨は、日中と夜とで口内環境が大きく変化することに着目。朝と夜とで使い分ける新しいコンセプトの歯磨き粉「コスミオン」を開発した。なぜ使い分けが効果的なのか?その秘密に迫った。

スモカ歯磨
藤野和仁
代表取締役社長

 1925(大正14)年に壽屋(現サントリーホールディングス)から発売された、たばこのやに取り効果がある缶入り高級粉歯磨き粉「スモカ歯磨」は一世を風靡した。広告にエンターテインメント性を導入し、広告界の鬼才といわれた片岡敏郎氏が広告宣伝を一手に手掛けたユーモラスな広告作品の数々は、今も高く評価されている。

 その後、32年に壽屋からスモカ歯磨部門が分離独立。以降、スモカ歯磨として、80年以上の歴史を刻んできた。当初の主力製品から、スモカといえば粉歯磨きというイメージが定着しているが、現在はペーストやジェルタイプの歯磨き粉で、自社ブランドと、OEMやODMでさまざまな製品に携わっている。