同社はハイデルベルクとミュンヘンの献血センターを訪れる回復患者から直接、COVID-19の回復期血漿を収集する。献血者は1回当たり250ユーロ(約3万円)を受け取る。1回の献血から取れる血漿はおよそ650~850ミリリットルだ。バイオメックスは正確な販売価格を明らかにすることは控えたが、1ミリリットル当たりわずか数ユーロだと述べた。
米フロリダ州のボカ・バイオリスティクスでも、COVID-19患者の血液サンプルの需要が高まっている。バレンティン・A・アディア・ジュニア最高開発責任者は、「アジアやヨーロッパ、米国を含め、世界中から問い合わせがある」と語った。同社は試験室の残余血液を調達し、回復期血漿サンプルと陰性サンプルを10個ずつ詰め合わせた製品を500ドル前後で販売する準備を進めているという。
一部の臨床検査会社は回復期血漿を手頃な価格で入手しにくいことに不満を募らせ、ブローカーの排除を試みている。
3月に抗体検査開発に着手したケフェラ・ダイアグノスティクス(米マサチューセッツ州)は、新型コロナ感染から回復した患者に直接、指先から数滴を採取する献血を呼び掛け始めた。
「争奪戦が起こっていた」と社長兼科学ディレクターのアンドリュー・レビン氏は明かす。血液は「かなりの高額商品になった」という。
レビン氏によると、ここ数週間は100~300ドルまで下がってきたが、ブローカーはパンデミック(世界的大流行)初期に1検体当たり1000ドルの見積もりを提出していた。ケフェラは現在、指先からの献血と、サプライヤーから調達する血漿の双方を使って検査を開発している。
(The Wall Street Journal/Denise Roland)



