効率の良い換気で
新型コロナ対策にも
オーウイル
伊達一紀代表取締役社長
伊達一紀代表取締役社長
最近では新型コロナ感染症対策として、HVLSの換気能力にも注目が集まっている。厚生労働省ではビル管理法に基づいて、空間の必要換気量として1人当たり毎時30立方メートルを推奨しているが、エアボリューション-Dの最大モデル(直径7・31メートル)は、毎秒163立方メートル(約16坪、天井高3メートル)の空気を入れ替えることが可能。これは産業用高速ファン6台分に相当し、推奨の換気量をはるかに上回る。
「今後は、HVLSの圧倒的な換気能力と、静音性などの特長を生かして、ライブハウスや劇場、博物館や美術館、病院の待合室や学校の体育館などの需要も掘り起こしていきたい」と、伊達社長は“換気需要”の増加も見据えている。
オーウイルは、ビタミン類や乳製品など、飲料・食品関連原材料を中心にグローバルに展開する商社だが、近年はサステナビリティーの実現に向けた取り組みにも注力。環境事業として排水処理システムなども手掛け、“食と環境のオーウイル”への方向性を打ち出している。HVLSの輸入販売は、その環境事業の大きな柱であり、快適な就労環境と省エネの実現を通して、社会への貢献を目指している。
同社では、HVLSを猛暑対策展や環境展、国際物流総合展など、各地で開催されるさまざまな展示会に積極的に出店、出展ブースではエアボリューション-Dをデモ展示している。「まずはHVLSの実物を見て、その性能を体感してほしい」と小口会長は自信を持って語る。
オーウイルではエアボリューション-Dの実際を多くの人に知ってもらうため各種展示会などに参加。直近では7月29日(水)~31日(金)インテックス大阪(大阪市住之江区)で行われる「猛暑対策展」へ参加予定