キョーラクは今年9月で創業103年を迎える商社機能とメーカー機能を兼ね備えたプラスチック製品の総合企業。ブロー成形というコア技術を持つ、プラスチック成形のトップメーカーの一つ。「潰れない会社」を目指した経営戦略でコロナ危機を乗り越える。
1958年に試行錯誤の末に完成させたマヨネーズ容器。現在のボトルは酸素を通しにくく、自立する強度を持ち、中身を出しやすい6層の膜で作られている
江戸時代、京都・西陣で紅花や布のりなどを扱う商売をしていた長瀬家は業容拡大を受けて1917年、本業を担う長瀬産業(当時は長瀬商店)と、長瀬家が保有する京都の土地の開発などを手掛ける京洛土地に事業を分けた。京洛土地がキョーラクの前身となり47年、国内最初の国産プラスチックの代理店として商事部門を設立、プラスチック業界に進出した。