世代を超えて価値を維持できる家
高品質な木造住宅のために、建材にもこだわっている。自然のままでは品質にばらつきのある木材の建材としての品質を均一化して高めるために、木材加工の内製化を進め、福井県や青森県に日本最大級の木材加工工場を自社で所有し、現在はグループで使用する建材の約5割を生産している。
グループ全体で住宅供給数が多いため、建築資材の一括購入でスケールメリットが生まれ、現場で組み立てるだけの状態にまで加工した建材を使用することで建築現場での手間が減り、コスト削減と工期短縮も図られる。住宅の建築コストが下がれば、その分を用地取得に予算がかけられるため、好立地での住宅が実現するというわけだ。
安心・安全な木造住宅
飯田グループは、木造建築の在来工法に独自の研究・実証実験による部品や工法を加えてより安全な家づくりに取り組んでいる
飯田グループは、木造建築の在来工法に独自の研究・実証実験による部品や工法を加えてより安全な家づくりに取り組んでいる
また、世代を超えて安全に暮らすことができ、その価値を維持し続けられる住宅は、持続可能な社会を実現する重要な要素になる。
「住宅性能評価における劣化対策で最高等級を取得した住宅は、適切なメンテナンスを行うことで、3世代、75~90年にわたって住宅の性能を維持できるとされています。日本の古寺がそうであるように、木材はかなり長持ちする建材です。私たちは定期的なアフターサービスを通じて、住宅の資産性を維持することにも注力しています」
飯田グループでは、環境保全活動にも取り組んでいる。各種の植樹イベントへの協賛や、太陽光発電事業、環境保護活動への参加をはじめ、プレカット工場から出るおがくずやチップ(端材)を利用して「木質バイオマス」の有効活用なども行っている。