販売管理や会計システムと
連携する請求書発行・受取
インフォマートの「BtoBプラットフォーム 請求書」の特徴は、発行側と受取側の双方に対応していることだ。「事前に受取側の賛同を得る必要はありますが、受取側は簡単にIDを取得し、登録できます。1つのIDで他の取引先からの請求書を受け取ることができ、汎用性の高いプラットフォームとして機能します。システムのカスタマイズも不要のため、請求書の電子化がスピーディに実現します」と荒木氏は強調する(図1)。
BtoBプラットフォーム 請求書は、企業で導入しているシステムとデータを連携できることも大きな特徴だ。例えば、発行側は既存の販売管理システムから全取引先の請求データを一括してクラウド上のBtoBプラットフォーム 請求書のシステムにアップロードすることができる。
また、受取側は既存の会計システムにデータを取り込んで仕分けができる。「PDF形式の請求書と異なり、当社のサービスは電子データのままやり取りします。そして、さまざまなベンダーが提供する会計システムや販売管理システムとデータ連携することにより、請求業務を効率化できます」と上野氏は説明する。
発行側の主なメリットは、請求書の発行にかかる費用の可視化や、コストと手間の削減、スピーディな発送、入金消し込みの自動化などがある。また、受取側の主なメリットは、請求書の受取にかかる費用の可視化や、自動仕分けによる仕訳作業の削減、会計システムとの連携などがある。
「発行側、受取側の双方にとって、請求業務を可視化できることが大きなメリットです。承認フローなど、どこで作業が停滞しているのかが分かり、役職者が出張中でもWeb上で処理できるので、経理担当者のストレスを軽減できます。また、経営層は月次決算をスピーディに把握できるようになるなど、さまざまなメリットがあります」と荒木氏は強調する。
請求書を電子化しても、取引先の中には「紙の請求書が必要」という企業もある。そこで、電子データによる請求書の送信のほか、BtoBプラットフォーム 請求書を利用していない取引先に対し、紙の請求書を送付する「郵送代行サービス」を用意。電子データと郵送を併用することにより、自社で請求書の印刷、封入などの手間がなくなる。
また、BtoBプラットフォーム 請求書を利用していない取引先から送られてくる紙の請求書をデータ化するサービスもある。スキャンした紙の請求書をクラウド上のAI-OCRで読み込み、電子データ化する。請求業務のさらなる効率化が可能だ。