ビジネスの拡大や
働き方改革に貢献
基幹システムとの連携では、基幹システムに格納された情報(例えば、企業名、住所、担当者名などの取引先情報)をAdobe Signが文書内に配置されたフィールドに挿入して文書を完成。取引先が閲覧・署名後、署名済み書類を基幹システムに自動格納するといった運用が可能だ。「使い慣れた基幹システムの機能として電子サインを利用できます。システム連携により、手作業での入力ミスを防ぎ、効率的な業務が可能です」と昇塚氏はその効果を話す(図2)。
Adobe Signは中小企業から大企業まで、さまざまな企業で利用されている。ネット銀行のソニー銀行は、住宅ローンの契約手続きをAdobe Signを用いて電子化。紙の契約書類を電子化しただけでなく、実印の押印と印鑑登録証明書提出を電子サインに変更して、契約手続きが全てウェブ上で完結するようにした。これによって、それまで2~3週間かかっていた契約締結までの期間を最短で1時間程度にまで短縮し、顧客満足度の向上と契約締結件数の増加につなげているという。「ビジネス拡大や業務効率化による働き方改革に貢献できることが、Adobe Signを活用したドキュメントのデジタル化の意義といえます」と昇塚氏は強調する。
アドビでは、システム連携、業務コンサルティング、販売の3分野でパートナーと連携し、企業の導入を支援する「Adobe Signソリューションパートナープログラム」を開始している。こうした助けを借りて、まずは特定の部門や業務に導入してみるのもいいかもしれない。
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初歩から分かる「電子契約導入ガイド」 文書やハンコ押印業務をデジタル化するには?
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