独自の運営モデルを生かして危機をチャンスに。宿泊施設と地域経済の再生を支援していく

コロナ禍で打撃を受けた
宿泊施設の再生を支援

 今年6月には、コロナ禍で大きな打撃を受けている宿泊施設と、その所在地である地域経済の活性化と再生を支援するため、「事業再生支援チーム」を発足した。宿泊施設に対しては、運営会社の変更を伴う事業再生や承継支援だけでなく、運営会社を変更せずに収益向上を図るための運営支援や送客支援などを行うことで、事業の再生支援に努めていく考えだ。

独自の運営モデルを生かして危機をチャンスに。宿泊施設と地域経済の再生を支援していく「本の世界を旅するホテル」がコンセプトの「ランプライトブックスホテル名古屋」。旅とミステリーに特化した専門書店が併設されている。本を快適に読むために作られた客室(写真右)

 コロナ禍の中では、ホテル間の競争よりも協調が大事だと考え、同社が持つリソースやノウハウをマーケットに対して供給したいという思いがあるのだ。全方向を向いた複数ブランド運営の実績に加えて、「弊社はもともと売り上げ責任を持たせた本部機能が充実しており、レベニューマネジメント(収益管理)や集客、売り上げ最大化のためのプラットフォームが構築されているため、事業再生に短時間で対応できる強みがあります」と井上社長は支援の優位性を強調する。

独自の運営モデルを生かして危機をチャンスに。宿泊施設と地域経済の再生を支援していく「ザ・スクエアホテル銀座」は「NURO アクセススタンダード」の客室フリーWi-Fiがビジネスマンに好評

 同社ではまた、コロナ禍の中で独自のキャンペーンを展開。東京都民限定の「GO TWOキャンペーン」や、地域活性化のための無料宿泊を実施。ユニークな試みとして、再開発によって9月に営業が終了した「インソムニア 赤坂」での“落書きOKルーム”の販売なども実施した。

「コロナ禍が終息しても、出張宿泊ニーズの減少は避けられません。今後も宿泊業は厳しくなることが予想されますが、この危機を逆にチャンスと捉え、パートナー企業と共に利益構造の転換、付加価値の向上、収益機会の拡大を実現していきたい」と決意を語る井上社長。時代の先を読む同社の動向には、常に業界の注目が集まっている。

●問い合わせ先
ソラーレ ホテルズ アンド リゾーツ株式会社
経営企画室 
事業再生支援チーム 山崎
TEL:03-6858-2285
E-mail:toshio.yamazaki@solarehotels.com
URL:https://www.solarehotels.co.jp
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