企業の「困りごと」を
デジタルでいかに解決していくか
実は、ここまで紹介したさまざまな取り組みを実際に行っているのは、Skyという独立系ソフトウエア企業である。同社は1985年創業で、コピー機やデジカメ、携帯電話などの組み込みソフトウエアの受託開発を主軸に成長。ソフトウエア開発能力を高め、現在では幅広い産業分野でシステム開発の業務に携わっている。近年は自動車に搭載されるシステムの開発をはじめ、MaaS(Mobility as a Service)関連サービスの開発なども手掛けている。
Skyは組み込みソフトや業務システムなどの分野で豊富な実績を持ち、幅広い業種業態で経験を積んできた。こうした分野での強みと、AIやIoTなどの技術をかけ合わせることで多様なシステム提案が可能になる。
特に、先端技術領域では世界中のプレーヤーがしのぎを削っているだけに、数年前には不可能だったことが可能になりつつある。「この課題は、デジタルで解決などできない」、あるいは「高コストすぎる」と諦めている課題でも、新しいデバイスや技術を活用することで解決アプローチが見出されるケースは少なくない。Skyはそうした困りごとを掘り起こし、現場のニーズに寄り添ってシステムを開発、提供してきた。
幅広い分野での経験や技術力に加えて、Skyは人材面でも強みを有する。同社のエンジニアはパートナーを含めると3000人以上。それぞれの分野ごとに専門人材を抱えており、実証実験レベルにとどまらず、製品づくりなら量産フェーズまで、システム開発であれば実稼働まで顧客に伴走し、最後までやり切る。それがSkyのポリシーであり、多くの顧客から得ている信頼の源泉でもある。
個々のプロジェクトに参画するのはSkyのエンジニアたちだ。IT業界では一般的な外部への再委託、オフショア開発とは一線を画している。受託業務を自社内で完結するのは、一貫した品質管理を実行するためだ。
品質にはシステムの使いやすさも含まれる。世の中には操作性の悪さゆえに使われていないシステムが数多く存在するが、これほどムダなことはない。Skyはユーザーの使い勝手にこだわったシステムづくりでも定評がある。Sky社内では、画面のUI/UXを担当するデザイナーがエンジニアと一緒に仕事をしている。使いやすさをシステムに落とし込むための組織体制が、同社には埋め込まれている。
Skyは受託開発で培ったノウハウをベースに、ソリューション提案力を一層強化しようとしている。同社はクライアント運用管理ソフトウエア「SKYSEA Client View」など、パッケージ製品も提供している。例えば、SKYSEA Client Viewで取得したログをビッグデータ解析すれば、ワークスタイルに関する課題を発見し、個々人の働き方改革につながる解決策を提示できるだろう。時代のニーズに向き合いながら、Skyはその提案力と実行力をさらに向上させようとしている。
Sky株式会社 東京本社
〒108-0075 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー15F
TEL:03-5796-2770(代表)
Sky株式会社 大阪本社
〒532-0003 大阪市淀川区宮原3-4-30 ニッセイ新大阪ビル20F
TEL:06-4807-6371(代表)
https://www.skygroup.jp/