顧客の状況に応じて
柔軟にサービスを提供

 同社ではソフトウエアの品質向上のために二つのサービスを提供している。「品質コンサルティング」と「ソフトウエア第三者検証」だ。前者は上流工程からコンサルティングを行うことで品質の向上を図り、後者はテストで品質を検証し、不具合のない使えるシステムにするための提案を行う(図1)。

 通常の品質テストがカバーしているのは後者の範囲だ。コンサルティングまで手掛ける理由について松原COOは、「上流からお客さまに寄り添って品質向上を目指すことで、良い開発、良いテストができて、結果として価値あるサービスを提供できるからです」と話す。

 最も特徴的なのは、同社自身がユーザー視点でサービスを提供していることだろう。確かな技術力の裏付けとなる独自のノウハウや標準化されたメソッドは持っているが、「それを押し付けるようなことはしません。お客さまの状況に合わせて柔軟に対応するのが当社のスタイルです」と松原COOは語る。

 ユーザー視点へのこだわりは、提案活動にも反映されている。品質とは動くことに加えて、使えることだ。使えることには、リスクがなく安全であることと、使いたくなる満足度を提供することの二つの側面が含まれる。それを実現するために「顧客と伴走する」(松原COO)という姿勢を徹底している。