スマートフォンの液晶画面をはじめ
用途は幅広い

 販売促進を担当する同社モバイルマッハ事業部の森田卓良氏は、同商品の利点をこう説明する。

過剰在庫と必要在庫をITで結び付けるマッチングサービスを展開塗布の手順は簡単。画面の汚れを拭き取ってから、コーティング剤を画面に塗布、水をなじませるように広げ、最後に水分を拭き取る。この手順を3回繰り返し行う

「ピカプロDXのコーティングは、防弾ガラスと同じように、薄い複数の膜を重ねて強度を高めています。基本である3度塗りをすると多数の薄い膜で保護され、施工完了後には鉛筆硬度4H、48時間後には9Hに硬化します。9Hとは、車のガラスコーティングより高い硬度※で、1年に1回程度塗り直しをすることで、その強力な性能を維持できます」

過剰在庫と必要在庫をITで結び付けるマッチングサービスを展開 マッチングワールド
モバイルマッハ事業部
森田卓良氏

 もう一つの特徴は、抗菌効果を持っていることだ。もともと「ピカプロDX」は、ガラスコーティング剤を生産するピーライズ社と、マッチングワールドの共同開発による商品で、ガラスコーティング剤であるケイ素化合物の中に、抗菌作用のある銀イオンを混ぜている。

「スマートフォンの液晶画面は、実はかなり不衛生であることが知られています。ピカプロDXでコーティングすることで、強度はもとより、スマートフォンそのものを清潔に保つことができるのです」(森田氏)

「ピカプロDX」は、布地や革を除いて、下地がある程度硬いものならば何にでも塗布することができるため、その用途は幅広い。例えば、各種のタッチパネル、手すりやつり革、オフィス家具やパソコンモニター、パチンコ・スロット台、エレベーターのボタンやゲーム機、トイレ等々。

 振り返れば、新型コロナの集団感染が判明したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の船内環境調査では、感染者が利用した部屋の浴室内トイレの床や、電話機やテレビのリモコンから、高い頻度でウイルスの遺伝子が検出されたという。

 つまり皆が触る“硬い所”が、ウイルスの感染源になっていた可能性が高いとされたのだ。公衆衛生に対する意識が高まり、感染リスクを抑える新しい技術が期待されている今、「ピカプロDX」はまさにその期待に応える商品なのだ。

過剰在庫と必要在庫をITで結び付けるマッチングサービスを展開スマホの液晶画面をはじめ、電車内のつり革、飲食店のタッチパネルなど、皆が触る"硬いもの"に幅広く用途がある

店舗でのプラスアルファとしての
サービスも推奨

 マッチングワールドでは、現在さまざまな業種の店舗へ「ピカプロDX」の導入を試みている。ある携帯電話の代理店では、1面当たり2500円の施工費を設定してコーティングのサービスを実施。今年5~7月の3カ月間で、1店舗当たり月間約90万円の売り上げ増、月間の店舗粗利は約82万円、全8店舗で従前までの店舗利益を大きく上回ったという。

 またある量販店では、会員に無料でスマホ画面のコーティングサービスを実施するほか、商品の展示品にコーティングを施すことを検討しているという。

 ちなみに「ピカプロDX」の販売では、加盟金やロイヤルティーは不要。メーカーが直接卸しているため、原価が圧倒的に安いのもマッチングワールドの強みとなっている。

 森田氏は「もちろん売り上げを追求してもいいのですが、店舗でのプラスアルファのサービスとして、安価にお客さまに提供するという方法も推奨しています」と語る。例えば、女性が清潔さやきれいさを求めて訪れるネイルサロンや美容院などで、スマホ画面のコーティングを安価で提供する。半年~1年に1回そのサービスを実施することでリピートを促進させ、本業の売り上げに貢献させるのだ。

「ピカプロDXは時代が求める商品であり、当社にとっても生命線だと考えています」と語る町田社長。マッチングワールでは、本業であるマッチングシステムに加え、この「ピカプロDX」を新たな事業の柱にしようと意気込んでいる。

※日本コーティング協会調べ
 
●問い合わせ先
マッチングワールド株式会社
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町1-11-6
TEL 03-6803-5608 
https://www.m-matching.com/