常識にとらわれず刻々と変化するビジネスにおいて、いかに相手に自分を印象づけるか。時計に革新をもたらす「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」こそ、その最良の選択となるだろう。(文・柴田充/写真・奥山栄一)
名門にこそ革新がふさわしい
新たな時代を切り開くコード
オーデマ ピゲは、スイス三大高級時計の一つに挙げられる名門ブランドだ。1875年に創業し、145年の間、一度も途切れることなく直系一族によりスイスのジュウ渓谷で時計製作を続けている。その長い歴史において数多くの名作時計を手掛け、現行では、1972年に発表されたロイヤル オークや1993年にロイヤル オーク オフショアといった、元祖ラグジュアリースポーツウォッチの名作がコレクションに名を連ねる。
そして2019年、まったく新しいコレクションとしては26年ぶりになる新作を発表した。それが「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」だ。CODEの名は、Challenge(挑戦)、Own(継承)、Dare(追求心)、Evolve(進化)という4つの言葉のイニシャルに由来し、まさにそれは変わることなく継承し続けるブランドの遺伝子コードを示している。
18Kホワイトゴールドケース、ケース径41mm、3気圧防水、スモークバーガンディラッカー・ダイヤル、アリゲーターストラップ。308万円(税込み)*表示価格は2020年12月現在のものとなります
そして時計には、それにも優るさまざまなコード(暗号)を秘めているのだ。正面から見れば、シンプルなラウンドケースに見えるだろう。しかし側面へと視線を移すと、まったく異なる相貌が現れる。ベゼルとケースバックの間にはミドルケースが挟まれ、これがブランドのアイコンでもある八角形をかたどっているのだ。
さらにこれをまたぐようにして、オープンワークが施されたアーキテクチャーなフレームラグを備える。これまでの時計作りの既成概念を覆す斬新なデザインだ。とはいえ決して奇抜さを追うのではなく、そこに洗練されたエレガンスと知性を漂わせるのがオーデマ ピゲたるゆえんだろう。
名門という地位に安穏とするのではなく、常に革新を続けることでさらに伝統を守り、より強固にする。その確固とした意思は、ビジネスシーンにおいても独自の存在感を腕元でアピールするに違いない。旧態依然としたクラシックなスタイルでは飽き足らない、新たな世代の躍動感がそこから伝わってくるのだ。そしてコレクション名の11.59の数字が示すのは、新たな時代の一日が始まる1分前。その幕開けはもう間近だ。