バイカラーがクロノグラフの
スポーティーにエレガンスを添える
社会のIT化やライフスタイルの多様化とともに、身の回りのアイテムも変わりつつある。ファッションやクルマもしかり。そこに共通する一つのキーワードがインフォーマルだ。
気負うことなく使うことができ、シーンを選ばない。そして自由で開放的なマインドを満たす。それは時計も例外ではないだろう。1972年にロイヤル オークを発表し、オーデマ ピゲは高級時計の世界に“ラグジュアリースポーツ”という新たなジャンルを築いた。まさにそれが「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」によってさらに進化を遂げ、現代に再現されたのだ。
クロノグラフは、そんな新世代のスポーティーを表現する。ベゼルをより薄く追い込み、ケース全面にサファイアクリスタルの風防を広げることで、文字盤の外周にタキメータースケールを備える。だが見る角度によって、そこに美しいパターンが浮かぶことに気付くだろう。
18Kピンクゴールド・ミドルケース、18Kホワイトゴールド・ベゼル、ラグとケースバック。ケース径41mm、3気圧防水、スモークグレーラッカー・ダイヤル、アリゲーターストラップ。489万5000円(税込み)*表示価格は2020年12月現在のものとなります
風防は内側のドーム曲面に対し、外側には縦方向に湾曲させたダブルカーブを施し、その異なる曲率がレンズのような視覚的効果をもたらすのだ。こうしたコレクションに共通する細部への作り込みが、クロノグラフをより斬新に演出する。
そして袖元からのぞく時計の側面をより個性的に彩るのが、独自の3層構造から成るバイカラーだ。ホワイトとピンクの異なるゴールドを用いた組み合わせは、ブランドでも78年以前はわずか1本しか作られなかった希少な仕様であり、文字盤のインデックスやインダイヤルのリングとも統一した美しさが際立つ。
時計好きならば、内に秘めた最新鋭の自社キャリバー4401も魅力だろう。コラムホイールと垂直クラッチを採用したフライバック式クロノグラフに、瞬転日付表示や約70時間のパワーリザーブを備える。
スポーティーでありながらもドレッシーさを損なわないのは、41㎜径という控えめなケースにもある。サイズは3針モデルとも共通し、全体に統一感を与える。そこにも次世代を担うピラーコレクションへの意気込みが伝わるのだ。