安価で簡単に使える
マーケティングツール
同社は、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進などを支援するスターティアホールディングスのグループ会社として2009年4月に設立。デジタルマーケティングを支援する各種ツールの開発に特化して事業を展開してきた。
それらのツール群をクラウドサービスとして提供しているのが、マーケティングSaaS「Cloud CIRCUS」だ。
「ウェブサイト構築ツールの『BlueMonkey』(ブルーモンキー)、AR(拡張現実)が簡単に作成できる『COCOAR』(ココアル)、マーケティングオートメーション(MA)ツールの『BowNow』(バウナウ)など、八つのツールを用意しています。いずれも安価に導入できて、ITの専門知識や技術がなくても簡単に使えるのが特徴です」と北村社長は説明する。
例えば「BowNow」。一般にMAツールの導入には年間数百万円から数千万円の投資が必要であり、特殊な開発を要するので大企業でも敷居が高いが、このMAツールなら0円からでも利用可能だ。「自社のサイトに、誰が、どのくらいの頻度で訪問し、どんな情報を見ているのかといった動きが集計・分析できます。見込み客の獲得や、ターゲットを絞った効率の良い営業アプローチが実現できます」(北村社長)
あらかじめ用意されたテンプレートを使って、自社のニーズにかなったツールに簡単に設定できるのも「BowNow」の特徴である。しかもそのテンプレートには、自らが先進的なデジタルマーケティングやセールスに取り組んできたスターティアラボの知見がふんだんに盛り込まれているので、実用性が非常に高い。ただ安いだけでなく、大きな効果が期待できるMAツールに仕上がっているのだ。
一方、「BlueMonkey」は、訴求力の高いウェブサイトが簡単に構築・更新できるツールである。一般にウェブサイトを構築するにはHTMLなどの専門言語の知識が必要だが、このツールを使えば、ワードファイルを作成するように、簡単な操作でウェブサイトを作ることができる。専門のIT技術者がいない中小企業でも安心だ。
AR作成ツールの「COCOAR」は、専用アプリでカタログやパンフレットをかざすと、画像や文字が動きだす仕組みを簡単に作れるツールだ。また「LESSAR」は専用アプリ無しでそれが実現する。
北村社長は、「画像が動くという驚きによって顧客の心をつかめるだけでなく、カタログでは伝え切れない製品やサービスの魅力をアピールすることができます。さらに、誰が、どのコンテンツを、何回見たのかというデータを集計・分析すれば、顧客へのアプローチにも役立ちます」と語る。