女性の働き方支援を強力に推進
トレーニー制度とは別に、中国語の取得では1年間の語学留学もある
人材アセスメントでは多面評価や統計データを活用した適正配置を進める。人材ダイバーシティーへの取り組みでは外国人人材の積極的な採用を進めるほか、特に女性社員への働き方支援を強力に推進していく。
阪和興業の女性総合職は100人を超え、全体の1割を占めるようになった。20年春入社の総合職59人のうち12人が女性だったが、今後2年以内に3割まで増える見込みだ。入社後に総合職に転換する制度も備え、20年春には7人が総合職に転換した。
その上で、女性社員が業務や人生で抱えるさまざまな課題に細かなフォローアップ体制を整える。「まだまだ女性がマイノリティーな世界があります。これに対してしっかりとした育成プログラムを創り、結婚や出産などのライフイベントとも絡めた総合的な支援を進めます」(鶴田部長)。
ライフイベントでキャリア形成が途切れがちとなり、そのため十分に知識や経験が蓄積されないままに管理職年齢に近づいてしまうケースもある。そのギャップを埋めるためにも、女性活躍研修などの仕組みが重要性を増す。さらに女性社員には指導員の他にメンターを付けるなど、多方面からの支援も手厚く用意されている。