中小規模のサービス業に向け、効果的なウェブマーケティングを提供するエス・ケイ通信。強力な営業力と「大家族主義」で、拡大するonline to offline(オンライン・ツー・オフライン)市場で成長を継続している。今期はコロナ禍の中でターゲットを大胆に切り替え、危機を乗り越え成長につなげた。

エス・ケイ通信
廣瀨勝司代表取締役

 サービス業界を対象に、ウェブ・モバイルによる独自のCMS(※1)ツールを開発、効果的なサービスツールの導入とサポートによって、クライアントの集客効果の向上を図るエス・ケイ通信。設立から21期、複合機や携帯電話の販売事業を経て、ウェブマーケティングサービスへと主軸を移してから、導入件数は3万件を超え、連続増収増益を果たしてきた。

 その同社に、2020年大きなシフトチェンジが起きた。

「当社のメインターゲットは飲食店を主とするサービス業でしたが、20年の3月ころからコロナ禍で営業が困難になりました。努力は重ねていたのですが、経営自体が危機的な状況になっているお客さまから契約を取ることは難しい。営業部からの訴えもあって、緊急事態宣言が発令される前に、思い切ってターゲットを切り替えることを決断したのです」

 そう振り返るのは、エス・ケイ通信の創業者である廣瀨勝司社長だ。

※1「CMS」…… コンテンツ・マネジメント・システム