危機をチャンスに変えて21期連続で増収増益を達成

　さらに22期からは、新しい商材を二つ導入した。ウェブマンガとドローンによる動画撮影だ。会社のHPにある会社の説明を、文章ではなくマンガと動画で行うことで、読者への訴求を高めたのだ。同社ではそのためにマンガの制作部署を新設、ドローン撮影の内製化も予定している。

　ターゲットの切り替えと、こうした新たな手法が功を奏して、コロナ禍の中でも21期の売り上げは逆に上昇、目標だった120億円を早々に達成した。

「当社が目指しているのは、＂変化対応型スピード経営＂。ターゲットの切り替えは大きな賭けでしたが、先を見て迅速に決断し対応したことが成功に結び付いたのです」と語る廣瀨社長。

最優秀MVP賞は法人事業部の担当者。同社は新卒を積極的に採用し育てている

　同社では近年働き方改革にも取り組み、労働環境を改善したことで働きやすさが向上、優秀な女性の営業部員が増えているという。今期の新卒採用も好調で、21年1月には名古屋支店もオープンする。危機をチャンスに変え、エス・ケイ通信は次の成長ステージに入っている。