セキスイハイムが提供するのは、太陽光発電・蓄電池・HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)の3点セットを標準装備する「スマートハイム」。エコロジーとエコノミーを両立し、光熱費ゼロを達成する住宅はどのように実現されたのか。フリーアナウンサーの政井マヤ氏が、積水化学工業 住宅カンパニー プレジデントの高下貞二氏に聞いた。
蓄電池導入で
「エネルギー自立型住宅」を目指す
住宅カンパニー プレジデント 高下貞二氏(写真右)
1953年生まれ。岡山県出身。同志社大学経済学部卒。76年積水化学工業入社。中部支店企画室長などを経て、2003年名古屋セキスイハイム代表取締役社長。07年住宅カンパニー住宅事業部長。08年住宅カンパニー プレジデントに就任、現在に至る。
フリーアナウンサー
政井マヤ氏(写真左)
メキシコ生まれ神戸育ち。上智大学文学部社会学科卒業後、2000年フジテレビ入社、アナウンス室所属。「笑っていいとも!」「スーパーニュース」などを担当。07年に結婚、フジテレビ退社後、テレビ・ラジオ・雑誌等で活躍。現在2児の母親でもある。
政井 セキスイハイムは、ソーラー住宅建築棟数で世界一の実績を持ち、2012年、ギネス世界記録TMにも認定されました。業界に先駆けて、開発に取り組まれてきたと聞いています。
高下 当社は、まだ世の中にスマートハウスという言葉が生まれる前から、住宅の省エネ化に取り組んできました。まず工場生産による高気密、高断熱の躯体を実現し、1997年に太陽光発電システムの導入を開始、01年に「光熱費ゼロ」のコンセプトを発表しました。
そして昨年からHEMS「スマートハイム・ナビ」、今年4月から蓄電システム「e―Pocket」の販売を開始しています。現在、当社の太陽光発電システム搭載住宅は10万棟を超え、直近では8割以上のお客さまが光熱費ゼロを達成しています(※1)。
政井 御社が考えるスマートハウスとは、どのようなものでしょうか?
高下 「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」がスマートハウスの基本となります。つまり太陽光発電(PV)で電気を「創り」、蓄電池で「貯めて」、HEMSで「効率よく使う」。この三つのシステムをいかに上手に連携させるかが、スマートハウスの根幹になります。
政井 太陽光発電で電気を「創る」のはわかるのですが、なぜ蓄電池で「貯める」ことがスマートハウスで重要になるのでしょうか?
※1 有効回答数1385件〈セキスイハイムのオール電化&PV搭載住宅居住者(2010年1月~12月に入居、48円/kWh余剰買い取り)に対して、2011年1月~12月の電気料金、発電量などを調査〉