コーヒーマシンを売る物流企業の遠大なDX戦略テクニカルロジスティクス構想を支えるメンバーたち
コーヒーマシンを売る物流企業の遠大なDX戦略スイスに本社を置くFRANKEの業務用コーヒーマシンは、欧米とアジアで高いシェアを誇る

 一般的なECベンダーや物流企業は、商品を顧客に販売・配送する物流オペレーションや物流管理にとどまるが、テクニカルロジスティクスプラットフォームでは、サプライヤーとオフィスや外食チェーンなどの顧客の間に、都市型倉庫の「テクニカルロジスティクスセンター」が入り、ラストマイル配送(物流最終拠点から顧客への物流サービス)と、注文の受付と受発注の販売管理、商品の設置・工事、回収・保守、検査・修理といった各種テクニカルサービスをワンストップで提供する。

「サプライヤーは手間とコストがかかる部分をセンターに委託することで、商流と物流を分離したり、商品開発などのコア業務にリソースを集中させることができます」(松川執行役員)

 ここが競合他社にはない強みなのだ。しかも、このプラットフォームは汎用性が高く、コーヒーマシンにとどまらず、家具や住宅設備、業務機器、医療機器、事務機器というように広範囲の商品を取り込むことができることから、多くのサプライヤーによる活用が始まっている。