ラストフロンティア
進む再開発プロジェクト
2025年春に竣工予定の板橋トラックターミナル内の2層式専用施設(完成予想図)
JMTの取り組みはこれだけにとどまらず、板橋トラックターミナル(東京都板橋区)の全体再開発にも着手している。平屋建てだった特積事業者の施設を2層式の専用施設2棟に建て替えるプランを決定。同ターミナルのおよそ2分の1弱である敷地面積を活用した大型施設となる。今夏にも建設工事に着手し、第1期は23年春、第2期は25年春の竣工を見据える。「ターミナル施設を2層式にすることで建替完了までの工期を半分に短縮するとともに、アライアンスや共同運行など近い関係にある事業者同士を同一施設内に配置することで、お客様のさらなるお役に立ちたいと考えています。コア事業の1つである特積事業者向けに専用施設を建設するという当社の”思い”を感じていただけたらうれしく思います」と期待を寄せる。
さらに、2層式にすることで、敷地内の南側に約5万平方メートルの開発用地が誕生する。「都営三田線の西高島平駅の目の前という際立った立地で、計算上は延床面積約15万平方メートルの物流施設の建設が可能です。おそらく都内でこれだけの開発用地はもう出ないだろうという、まさに”ラストフロンティア”。資金調達や開発手法について社内で検討しており、なるべく早めにビジョンを示したい」と展望する。
東京都水道局による、水源林の保全を目的とした「東京水道~企業の森(ネーミングライツ)」の協定を締結。多摩川上流域の森林約2haを「JMTの森」と称して、社員が森林保全作業などを通じたCSR活動を行っている。