徹底した安全対策で
感染リスクのないフライトを実現

環境を配慮し、エアバスA350を最も多く運航。危機的状況下で真価を発揮機内にはハネウェル社の紫外線(UV)キャビンシステムを採用。さまざまなウイルスや細菌を不活性化することが確認されている

 こうした運航を支えているのは、航空機内や地上で運用している最新の安全対策だ。

「お客さまに安心していただけるよう、IATAやWHOの勧告に沿って、危機の初期段階で迅速に行動しました。機内の安全対策では、徹底的な清掃や消毒を行い、客室乗務員用の防護服(PPE)導入のほか、高リスク国から出国されるお客さまのPCR検査導入や、最先端のHEPA空気ろ過システムなどを随時採用。さらに世界の航空会社では初めて、さまざまなウイルスや細菌を不活性化するハネウェル社紫外線(UV)キャビンシステムを導入し、機内の衛生対策を進化させています」(アンティノーリCCO)

 さらにカタール航空の拠点であるドーハ・ハマド国際空港でも、手が触れる表面などは10~15分ごとに殺菌消毒、消毒ロボットの使用や高度な温度スクリーニング、紫外線荷物消毒などを含め、最高レベルの衛生状態を維持するための革新的な対策を実施している。こうした新型コロナウイルスに対する適切な衛生対策で、2020年2月以降、4万6000便以上のフライトを通して陽性の乗客が確認されたのはわずか0.002%で、感染リスクがないフライトを運行できているという結果を出している。