高広伯彦
株式会社スケダチ代表取締役
株式会社マーケティングエンジン
取締役・共同創業者
博報堂、電通、グーグル日本法人を経て2009年に独立。十数年間にわたって国内外の広告、マーケティングコミュニーケーション領域で実績を上げる。近著に『次世代コミュニケーションプランニング』(SoftBank Creative)ほか。

高広 実際、ある一つのデバイスやプラットフォームだけのマーケティングは、企業視点で見ればほとんどないですよね。他のマーケティングとの組み合わせで使われてるのであって。

 ただ、Satisfaction guaranteed のように、先にフェイスブック上でファンを集めて、そこから商品開発や店舗開発をする、というような、これまでのブランド論的には考えられないようなケースも出てきています。

 これらもデジタルの恩恵で起こってますが、従来のトラディショナルな考え方と両方を見て、「なぜ?」や「どうすればいい?」を考えないといけないと思います。

武富 なるほど。守るべき、残すべきものがある一方で、壊すものや概念もありますね。デコンストラクションで「壊しながら創っていく」感覚が必要なのでしょうね。

個人の価値観を変える体験
そして「英語」への取り組み

――「ad:tech tokyo 2012」で、具体的な現状の課題解決策が見つかりますか?

武富 国内だけでなく海外のホットな情報、成功例などに触れることで、自分なりにマーケティングに対するフレームワークが作れるのではと思います。テーマを持って参加していただければ、例えばマーケティング部門にいる人なら、プロモーションを広告代理店任せにするのではなく、「広告主である自社でダイレクトに人を集めることができる方法」が見えてくると思うのです。